ブルーラグーン

アイスランド旅行を初めて意識したのは10年ほど前。芸人さんが体当たりで海外に行く旅番組でした。その時印象に残ったのがブルーラグーン。

水色のきれいな水、広い露天風呂と、憧れが掻き立てられましたが、当時アイスランドクローナがものすごく強く、相部屋のようなところでも一人一泊二万なんてざらでした。
「行ける気がしない遠い国」というのが私の中のアイスランドのイメージでした。
それが、こうやって家族で遊びに来られるのですから、不思議なものですね。

今日はアイスランドを発つ日。日程的にきついですが、アイスランドに目を向けるきっかけになったブルーラグーンに行かないわけにはいきません。空港へ向かう途中に寄ることにしました。

アイスランド最後の朝食

今までの海外旅行で一番快適だったと言っても過言ではないエンバシーラグジュアリーアパートメント。このアパートとも今日でお別れです。

買い込んだ食材をすべて使いありあわせの朝食を作ります。

今日もツアーに申し込んであります。「レイキャビク-ブルーラグーン-空港」という日程。HPに、「レイキャビク発は9時。ホテルでピックアップをを希望する人は30分前から順番に迎えに行くので、チェックアウトして外で待つように」と書いてあったので、8時30分に外で待ちます。
ところが…来ない。チェックアウト後だったので電話が使えず、インターフォンでアパートの係員にツアー会社に連絡をしてもらうと、ピックアップ時間が「9時から順番にピックアップ」に変更になったみたい(◎_◎;)
結局迎えが来たのは9時25分。冷え切ってしまいました。せめて雪が降っていなくてよかった…。

この時、ちょっとお金を惜しんで、小さな会社に依頼したんですよね~。大手のピックアップはしっかり8時半に到着していました。大手のドライバーさんたち、寒い中外で待つ私たちに同情してくれましたよ~(/_;) 失敗です。

ブルーラグーン

まあ、冷え切りはしたものの、行く先はブルーラグーン。気を取り直してじっくり温まってきましょう。

窓の外を見ると、ちょうど朝日が昇ったところです。きれい。やはり空気が澄んでいるからでしょうね。

20分ほど走ると、地熱発電所が見えてきました。ここで汲み上げた地下の熱水を利用した温泉がブルーラグーンです。熱水は70度もあるため、海水と混ぜて40度程度に調整してあります。一粒で二度おいしい、という感じ。いい考えですよね~♪
噴き出す蒸気がすごい迫力です。

やがてバスはブルーラグーンの駐車場へ。ここから温泉施設までちょっと距離があると聞いていたので、荷物を持って歩くのが心配だったのですが、駐車場に有料の荷物置き場がありました。身軽になって、ブルーラグーンへ。溶岩のような岩の間を進みます。

5分ほどでブルーラグーンに到着。オフシーズンだからすいていると思ったら、入口は入場券を買う人で大混雑でした。ツアー会社も事前にネットでチケットを購入することを薦めていましたが、確かに。オンシーズンだと相当待ちそう。
ブルーラグーンのHPから購入しておくのがお薦めです。

施設は大変新しく、とてもオシャレです。入口でアームバンドをもらい、ロッカーの鍵から、支払いまで、そのアームバンドで行います。撮影用のカメラとレンタルしてもらったバスタオルだけ持ち露天風呂へ!

外気温はマイナス。建物から小走りに走り、ブルーラグーンへ。寒い寒いと、思わず笑いが出ちゃいます。でも、後で気づいたのですが、建物の仲間で温泉が引き込まれ、温泉に浸かりながら移動することができるようになっているんですね。でも、面白かったからOK♪憧れのブルーラグーンにドボンです。

お湯がぬるいという話も聞いていたのですが、ぬるめのお湯が好きな我が家は丁度良い湯加減。熱いと長く入っていられませんもんね。

ブルーラグーンの中にはバーもあります。お湯から手を延ばし、飲み物を購入。ここはやっぱりビールでしょう♪

娘はアイスランド名物スキールを使ったスムージー。これが美味しかった!スキールのおかげでとっても濃厚。日本でも発売されないかなぁ。

ブルーラグーンのお湯が水色なのは温泉に混じったシリカ成分のせい。この泥が下に沈殿し、ちょっと不思議な感覚です。この泥がお肌にいいと評判。あちこちに泥をためた場所があり、そこで体に泥を塗りたくっています。

この泥パック、刺激を感じたという人もいるため、ちょっとだけにしようと思っていたのですが、腕に塗ってみると驚くほどお肌がすべすべに!なんとー、これは塗りたくるしかありません。顔中真っ白になるまで塗り、数分後落とすとツルツル~!!(*^^)v

ブルーラグーンでは、この温泉の成分を使った化粧品を販売しています。でも、これが高いんです(アイスランドでは、値段の話ばかりしているような気が…汗)
でもこの効果なら納得。私も所持金が倍あれば買いたかった!すごーい。感動です。

LAVAレストラン

冷えた体もすっかり温まり、お肌もつるつる。そろそろお昼なので、上がることにしました。時刻は丁度12時。おなかも減ってきましたし。
ブルーラグーンの中には、カフェとレストランがあります。アイスランド滞在ではおうちご飯が多く、まだしっかりとしたアイスランド料理を食べていなかったので、レストランに行ってみることにしました。

広々とした天井の高いレストランで、開放感があります。インテリアもオシャレ。バスローブでお食事をしている人もいて、ここが保養施設だということを思い出させます。

ランチコースで、サーモン料理とラム料理をそれぞれ注文しました。
待っているとしばらくして、ニンジン入りのパンが運ばれてきました。溶岩の上にバターが乗せられ、楽しい盛り付け♪いただきまーす!

ところがこの後がなかなか来ない。ブルーラグーンに迎えの車が来るのが2時。逆算して12時30分にレストランに入れば大丈夫だろうと踏んでいたのですが、ちょっと心配になってきました。そしてようやく前菜が。

しかしまたまたこの後が続かないのです。あまり急かすのも嫌だったのですが、出発が2時であることをウェイトレスに告げ、メインを催促します。
やっと来たメイン。盛り付けがとてもオシャレ。味もとても良かったです。特に名物の羊はさすが。ラムがあまり好きではない母にも美味しくいただけます。

次はデザート。ううう、でもまた来ないんです。
食後にこのレストランの屋上にある展望台に家族で寄ってみようと思っていたのですが、そんな時間はなさそう。マナー違反だけど、二人ずつ席を立って展望台へ。写真だけ急いで撮ってきました。
ブルーラグーンを紹介している本やWebでよく見る景色。全体像が良くわかります。

この時点で13時45分。もう駐車場に向かいたい。
母と息子だけ先に駐車場へ行き、荷物をピックアップしておくことにしました。
レストランを出る時に、再度ウェイトレスに急ぐことを依頼。結局デザートが出てきたのは2時5分前だったそうです。父と娘は一瞬で食べ、支払いをし、駐車場へ走ってきました。

せっかくのアイスランド料理だったのに、焦ったことばかりが印象に残ってしまいました(^^;
それにしても、なんであんなにスローペースだったのでしょうか。ここは、保養のために長期滞在する人が、ゆっくりと時間をかけてお食事をするところなのかな。1時間半あれば大丈夫だろうと思ったのが甘かった。心ならずも「せわしない日本人」になってしまいました…。もっと味わいたかったです。

ケフラヴィーク空港

ブルーラグーンから空港までは車で15分ほど。ポカポカの体のまま到着です。
小さい空港だけど、オシャレなオブジェがあちこちに。このオブジェは遠目でナスかと思いましたよ(笑) 卵から何かが生まれているところなんですね。

搭乗手続きを済ませ、出国審査を終えても、まだ時間に余裕がありました。
空港ではお土産屋さんが充実。ブルーラグーンの化粧品屋さんもあります。欲しいけど、うーーん、おばさんだから今更お金をかけても限界があるかな(笑) 断念!

お菓子や小物など、手ごろなものが販売されている大きなお土産屋さんも数件ありました。母はここで、アイスランドのハーブを使ったリップクリームを友達へのお土産に大量購入。薄く付くのに、しっかり保湿してくれる優れものです。ショップに8個しかなかったので、もう少し欲しいと在庫を確認してもらったら、他のショップに電話を入れて、そちらの在庫まで教えてもらえました。ずっと探していた口紅も免税店で購入♪

フードコートもあり、時間をつぶすのに困ることはありません。準備万端で搭乗を待ちます。

アイスランド航空

思い出話をしているうちに、あっという間に搭乗時間が近づいてきました。時間通りに機内へ。飛行機の扉の前にペットボトルの水が入ったカートがあり、各自取ってから座席につきます。なんと合理的。

窓から外を見ると、アイスランド航空の機材ばかりが並んでいます。こんな景色ももう見ることはないでしょうね。いい所だったなぁ、アイスランド。

離陸してしばらくすると、眼下にグリーンランドが見えてきました。氷の国という名前のアイスランドは意外に温暖で、緑の国グリーンランドは厳しい極寒の地と聞いたことがあるけど、確かに全く人の気配がない、氷の大地が広がります。これは寒そう…。

アイスランドからNYまでの飛行時間は5時間。やがて飛行機はJFK空港の上空にさしかかりました。

いよいよ最後の滞在地、ニューヨークです!

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