アイスランド

最初に旅程にアイスランドを組み込んだのは、大変失礼ながら、「大西洋を安く渡るため」でした。
でも、いろいろと調べていくうちに、アイスランドが非常に魅力的な旅先であることが分かってきました。
治安がいい、料理がおいしい、スケールの大きな大自然がある・・・。
素晴らしいですよね。

それにこの旅行中、日本から一番離れるのがアイスランド。ついにここまでたどり着いたという感じがしました。達成感があります。

初めての北欧だったこともあり、非常に印象深い滞在地となりました。アイスランドを旅行に組み込んだのは大正解♪
まだまだ一般的でない旅先ですが、これから人気が出るんじゃないかなぁ。観光国として非常に可能性があると感じました。

アイスランド航空

ヒースローからアイスランドのケフラヴィーク空港まではわずか3時間。時差もありません。イギリスからのパックツアーもたくさん発売されているようです。
機材は3-3席。窓際2席を抑え、「うまくいけば3席を2人で使えないかな」と考えていたのです。予想に反してこの便は一席のゆとりもない満席。そんなラッキーはあり得ない状況でした。
チケットを早目に取っておいてよかったです。

アイスランドでの大きな楽しみの一つはオーロラ。この便はオーロラ帯へ突入していく形で飛ぶので、まさに最初の「オーロラチャンス」。機内からなら雲にも邪魔されないし、窓から目を凝らし続けるぞ!とワクワクです。
ところが離陸したのもつかの間、あっという間に熟睡してしまいました。やはりこれまでの旅の疲れが蓄積されているようです。
今にして思えば、この時絶対オーロラが見えていたはず。あの日に戻り、自分を叩き起こしたいです。

ようやく目が覚めたのは、飛行機が着陸態勢に入った2時間半後でした・・・。慌てて毛布をかぶり窓から外を眺めるも、明かりに慣れた目がオーロラをとらえることはできませんでした。ううう、無念。まさかの悔しい思いを胸に、アイスランド初上陸です。

ケフラヴィーク空港

初めての北欧の空港の第一印象は「IKEA色」でした。なんとなく、色の組み合わせがIKEA調なんですよね。見慣れない配色がとてもオシャレに感じます。

疲れた体を引き摺るようにして、入国審査を済ませます。後で聞くと母だけでなく、家族全員がこの辺りが疲れのピークだったと言っていました。

アイスランドはバイキングの国。出発前に大使館で行われた説明会でもバイキングがらみのエピソードが沢山ありました。
たとえば「アイスランド人に美人が多いのは、バイキングが美人ばかりを選んで略奪してきたからだ」とか(笑)
冗談なのでしょうが、そうした話の中にも「自分たちの祖先は海の男だ」という誇りが感じられていい感じでした。話自体はどうかなと思いますがね(^^;
空港にも船の模型がありました。

レイキャヴィクもそうでしたが、あちこちに素敵なオブジェが置いてあります。
空港の中心にもなぞの人体オブジェ。何を意味しているのか全く分からないのですが、妙にマッチしていますよね(笑)
帰国後、アイスランドの旅行番組などを見ると、必ずこのオブジェが出てくるのでとても懐かしいです。

ケフラヴィーク空港はちょっと変わっていて、到着エリアにも免税店があります。一目散に免税店に行き、お酒を巨大なカートにまとめ買いする人が大勢いました。アイスランドの消費税は25.5% 帰国してきたアイスランド人はここで買うのがお約束のようです。 ここは我が家もビールを!疲れていてもビールです!

空港を出てすぐのところにもコンビニ風のお店が。簡単な朝食用の食材も買えます。

空港のこの二店舗の素晴らしいところは、なんと日本円が使えること!しかもおつりはアイスランドクローナでもらえます。
私たちはここで買い物をし、1万円札を出してお釣りをもらい、両替はせずそのお金だけでアイスランド滞在を乗り切っちゃいました。
それというのも、アイスランドがカード社会で、ホットドック一つでもカードが買えるおかげなんですけどね。
でもまあ、レートがいいとは思えない両替屋さんで少額をアイスランドクローナにするよりも、いい方法だと思います♪
ただし、食料品は割高でした。写真に写るぶら下がっているバナナが一つ500円!レイキャヴィクの「ボーナス」というスーパーだと半額ちょっとぐらいです。とりあえず必要なものだけ円でここで購入し、他のものは「ボーナス」でクレジットカードで買うのがベストかも。
・・・ってここまで書いていて、主婦感覚炸裂だということに気が付きました。この辺りにしておきましょう(^^;

買い物のあと、ホテルの送迎の車でケフラヴィーク空港を後にします。

オーロラ!!!

ホテルに送迎を頼むとかなり割高だったんですが、知らない街だし、夜遅いということもあり、お願いしました。他の乗客はほとんどバスでレイキャビクに向かったみたい。でもバスだとお買い物をしているうちに乗り遅れる恐れもあります。今回は前もってホテルに「買い物で遅くなる」ことを伝えてあるので安心。運転手さんの笑顔に迎えられ、サイドカーのようなボックスに荷物を積み込み出発です。

いつもだったら盛り上がる車中も、疲れもあってみんな無口。子供はうつらうつらしています。機内で寝た母は比較的元気。もしかして、と思って、窓に顔をくっつけ、車の外を見ました。

すると、うっすらと白いものが見えるような…いや、「オーロラが見たい、見たい」と思っているから、ただの雲でもオーロラに見えるのかも・・・。
でも、その「白い雲」のようなものはどんどん濃くなり、スモークガラスになっている車の中からも、はっきり見えるようになってきました。
真っ暗な空を一直線に流れる川のように、形を変えながら光っています!

この時の気持ちをうまく言葉にすることができません。「あ”あ”あ”~~~~!!でたぁぁぁぁ~~~!」という感じでした。

オーロラだけが目当てではないものの、もし見えなかったら、二度と来られないだろうアイスランドに、後悔が残ってしまう。口には出さなかったけど、「見たい」というより、「見えなかったらどうしよう」って思っていたんです。
だけど見られた。本当に良かった!

ホテルの前に到着すると、市街で明かりがあるにもかかわらず、北の空一面に、今度はカーテンのようなオーロラが出ていました。
ゆっくりと動くのかと思っていたら、かなり速い。緑から薄い赤のグラデーションの光で、それが絶えず形を変えて、広がったり、細くなったり。まさに本物のカーテンが微風に揺られているようです!オーロラは写真で見るほうがきれいなのではないか…とちょっと思っていたのですが、本物はやはり別物。巨大で、美しくて、感動的でした。

実はここでじっくりと撮影したいところだったのですが、「疲れているから今日は休もう。明日もあるし」ということで、諦めました。でも、結局この日以外はほとんど見えなかったんですよね~(笑)でもまあ、人生(?!)ってそんなものかも。
三脚を使わず、夫の肩にカメラを乗せ、ISO感度をものすごく上げてとったのが下の写真。何が何だかわからない写真ですが、無いよりましかな…ということで。実物はぜひ、現地で見てください!(*^_^*)

エンバシーラグジュアリーアパートメント

宿泊は「エンバシーラグジュアリーアパートメント」というところです。ホテルというよりレンタルアパートかな。フロントもなく、チェックイン時は別棟にいる係員にインターフォンで連絡し、リモートで鍵を開けてもらい入ります。
サービス面では劣るものの、ここのウリは広さ!20畳ほどもあるリビングと15畳ほどのダイニングがあり、キッチンにもダイニングエリアがあります。

広々としたベッドルームは3つ。メインのベッドルームは角部屋で、二面に窓が。ベッドから空が見えます♪廊下は書斎になっていて、素敵な本がびっしり。

子供たちは「旅行なのに個室~~」と大喜びでした。それでもそこそこのホテル二部屋よりも安かったです。他人を気にすることなく、まるで家にいるように寛ぐことができ、疲れた体を休めることができました。

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