大英博物館

メインのHPを見ていただけるとわかるのですが、我が家は博物館が大好き!博物館には「?」や「!」が詰まってますよね♪
そんな博物館好きのあこがれといえば、なんといっても大英博物館。世界を旅していると、あちこちで、「これは大英博物館に収蔵」という物にもたくさん出会い、憧れが募ります。

世界中から略奪したものだ、という悪口もあるけど、まあ、それは置いといて、素晴らしい収蔵品を誇る世界一の博物館であることに間違いはありません。

イギリスに行くにあたって、ぜひ行きたい場所のNo.1はここ。でも、この日程ではじっくり見るというのは無理。とりあえず今回は入門編ということで、めぼしい収蔵品をざっくり見てくることにしました。

ロンドントラベルカード

今回ロンドンに行くにあたって悩んだのが交通費。現金で買うとやたらと高いんですよね。そこで候補に挙がるのがトラベルカードとオイスターカード。オイスターカードは日本でいうスイカのようなものです。トラベルカードは一日乗車券。オイスターカードを薦めているサイトが多かったけど、今回見つけたのがトラベルカードを使った施設の割引。
詳しくは情報編に書きますが、鉄道駅発行のトラベルカードを使うと、観光施設が半額になるサービスがあるんです。こちら

ロンドンは施設の入場料が高いか無料。無料の大英博物館は素晴らしいけど、4000円位する施設も結構あるんです。そこで今回はトラベルカードを購入。チャージも気にしなくていいし、とても便利でした。

左下に矢印のようなマークがありますよね。これがナショナルレール発行のトラベルカードです。これを持っていざ、出発です!

憧れの大英博物館へ!

まずはGさん手作りのイギリス式朝食をいただきます。新鮮なフルーツ、紅茶、数種類あるシリアル、パンとジャム。たっぷり用意してくれたので、どれを食べるか迷ってしまいます。

ダイニングにはGさんのペット、ストーム君がのんびり寝ています。このB&Bに決めるにあたって、「犬好きのみ可」っていうのが条件にあったんですよ。もちろん我が家はOK。おとなしいストーム君に見つめられながらお食事です。

歩いて10分ほどのバラム駅からノーザンラインを使い、トッテナム・コート・ロード駅へ。休日ダイヤだったため、途中チャリングクロス駅で乗り継ぎました。駅がおとぎ話風でかわいいですね。

駅から出ると見事な街並み。フランスはいかにもオシャレという感じだけど、イギリスは重厚な感じですね~。ちょっと緊張してしまいます。地図を片手に、おのぼりさん丸出しで大英博物館を探します。

ところがこれが意外に分らない。あんなに有名な博物館だから、大きな看板とかがありそうなのに、ないんですね~。そういえば、イギリスで標識ってあまり見ませんでした。お上品な街並みにそぐわないからかな。結局いつものように道に迷うことに。

ウロウロしていると、青い看板発見。これは、イギリスの有名人が住んでいた家に掲げられるものです。ここはジェームスさんちだったらしい。どんな方かは知りませんが。ジェームスさんには悪いけど、アラビアのロレンス邸とか見たかったなぁ。

迷いに迷って、結局また通りを歩いている人に聞いて教えてもらいました。言われなければわからないほど小さな入口。どうやらモンタギューパレスエントランスと呼ばれる裏口の方から来ちゃったみたいです。

どこから入ろうが、憧れの場所に変わりはありません。さっそく入場です!

大英博物館早回り!

大英博物館って収蔵品が多いですよね。公式HPをはじめ、あちこちでお勧めコースが掲載されているのですが、どれもバラバラなんです。迷いに迷って、今回はNHKBSで放送していた「2時間で回る大英博物館」を参考にしました。DVDの販売もされているようです。 動画でも見つけましたが、違法の気配なのでリンクはしません('◇')ゞ

展示室はイギリス式に言うと地下1階、地上階から5階にわたり、100室ほどもあるので、効率よく回るのが大変。下調べ不足のわが家はちょっと迷っちゃいました。効率悪い回り方をしたところもあるけど、ご参考になるかもしれないので、地図とともに記載しますね。

★地上階~2階

★3階~5階

★地下

地上階 第24展示室 モアイ

裏口から入ったので変則的な見学順路ですが、まず最初に見たのがこれ。モアイです。
紀元前1000年ぐらいから17世紀後半までイースター島で作られていたものですね。
ここにあるモアイはいつごろ作られたものなんでしょう。3000年前のものなら「おおーーー!」って感じだけど、17世紀後半なら「へ~」となってしまいそうです(笑)
(追記 西暦1000年位のものということです。「ほぉ」ぐらいでしょうか)

展示室を抜けてグレートコートへ。ここはもともと中庭でした。1993年にコンペで決まった改築案によって中央にあった円形展示室の周りに床を敷き、屋根はガラスでで覆われました。開放的で、オシャレな空間になっています。

各展示室は、この円形のエリアから直接入れるようになっているので、分かりやすいし、混雑も緩和されそうですね。

地上階 第5展示室 ロゼッタストーン

誰もが見たいロゼッタストーンは、グレートコート脇の入口正面に展示されています。おかげでちょこちょこ様子を見て、すいているときに見学することができました。

それでもまあ、目玉展示物ですから、混雑しています。でもやはり必見ですよね。以下はウィキペディアの説明です。

エジプトのロゼッタで1799年に発見された石碑である。(中略)プトレマイオス5世のため紀元前196年にメンフィスで出された勅令が刻まれている。この碑文は三つの文字、すなわち古代エジプト語の神聖文字(ヒエログリフ)と民衆文字(デモティック)、ギリシア文字で記述されている。(中略)1822年、ジャン=フランソワ・シャンポリオンによって解読された。これによってロゼッタ・ストーンはエジプトのヒエログリフを理解する鍵となり、他のエジプト語の文書が続々と翻訳されることとなった。
地上階 第10展示室 アッシリアのライオン狩りレリーフ

続いて、向かったのはオリエントの展示エリア。最近母の中ではオリエントが熱いんですよね~。エジプトや中国に比べてスポットライトを浴びることが少ないけど、ココの美術、すごいと思うんです。気軽に見に行くことができない地域なのが残念です。

この壁画は紀元前645年ごろに作られたものです。アッシリアのアシュールバニパル王の宮殿から出土しました。ライオンが競技場に放され、王と戦い、討ち取られるまでを時系列で見ることができます。
特筆すべきはライオンの描写。隆々たる筋肉、力強い動き、そしてかわいそうなんですが、リアルな断末魔と、レリーフで有名なアンコールワット遺跡にも勝るとも劣らぬ、繊細でち密な浮彫が延々と続きます。

放たれたラインが王の乗るチャリオットにとびかかっていく様。足の筋肉の描写がすごい。

そしてこれが何度見ても可哀想な断末魔の描写。私は幸いなことに動物が殺されるところを見たことがないのですが、左上のライオン、何かを吐いているんですね。そっか~、こんな風に死んでいくのか…と何とも言えない気分になりました。

勇猛さを誇示する壁画なのに、それだけにとどまらない感動を現代の私たちにも与えてくれるこの壁画。素晴らしいですよね。

地上階 第6展示室 アッシリアの守護獣神像

続いてこちらはBC645年ごろ、アッシリア王サリゴン二世の宮殿の門の両側に置かれたもの。頭は冠をかぶった神の形をした人間、身体は翼をもった牡牛というキメラ動物で、宮殿を魔物から守るために設置されました。

必見なのは、この動物の足元に書かれたゲーム盤の落書き。当時の警備兵が、おそらく暇を持て余し、この落書きを使ってゲームをしていたのだろうとのこと。なんか平和だったんですね(笑) 当時の人の笑い声が聞こえてきそう。

地上階 第18展示室 パルテノン神殿のレリーフ

次は大英博物館を悪名高いものにしているともいえる、パルテノン神殿のレリーフです。破風の部分がざっくりと持ち出され、展示されています。深く考えると微妙な展示ではありますが、やはり見ずにはいられません。表面のみならず、裏面までもしっかり彫られているところが、神様にささげられるものらしい、手抜きのない仕事ですよね。

地上階 第27展示室 トルコ石の仮面

アステカにおいて太陽や火を表すトルコ石は、王の権威を表すものとして、様々な用途に利用されました。これは15~16世紀ごろに作られた、創造の神テズカトリポカ神の仮面。
この仮面のすごい・・・というか恐ろしいところは、なんと本物の人骨の上に、トルコ石のモザイクを施されているところです。歯も本物なんですって(^^;
さらには脇に穴が穿たれていることから、権力者がかぶっていたものと考えられるとか。
うわぁ~、レクター博士も真っ青です。

3階 第62-63展示室 エジプトのミイラ

この部分は我が家はエジプト考古学博物館で類似のものを見たので、飛ばしてしまいました。でもNHKによると、順路的にはこのタイミングで見学するのが一番効率が良いようです。母が自由時間にざっくり見てきたものを掲載しますね。

金ぴかのミイラの棺なども展示されているのですが、興味深かったのが動物のミイラ。写真は紀元前30年以降のもの。猫は女神バステトを表し、信仰の対象となっていました。
X線写真とともに細かい説明が掲示されています。右の男性が説明を読み延々と思考にふけっていました。おかげで正面から撮れず(笑)
でも、この詳しい説明、好きな人にはたまらないと思います。何時間あっても足りないでしょうね。今回はあえて当日は読まずにスルーしたのですが、HPを作るにあたって拡大して読んでみると、とても面白い。いつか時間をかけてじっくり見学したいものです。

3階 第61展示室 ネバムンの墓所の壁画

エジプト展示は大英博物館の大きな目玉ですよね。展示室はどこも大混雑でした。
写真はBC1350年ごろのネバムンという貴族の墓にあった壁画。アマルナ美術の影響を受け、写実的な描写が特徴。特に鳥の姿などものすごく繊細に描かれていました。死後、豊かに暮らすことを願い、こうした狩りや収穫、宴会の様子などが描いた絵が墓所を飾りました。

すごいですよねー。素敵。こんなものが一堂に見られるんですから、やっぱり大英博物館はすごい。
でも、でも、これ壁画だったんですよね。つまりボコッと剥がして持ってきちゃったわけです。下の写真は私たちがエジプトに行ったときに見た、貴族の墓。剥がされた跡はこんな感じになっています。

無残ですよね。ミイラなど動かせるものはともかく、遺跡の破壊につながる行動はやっぱりどうかな…と思っちゃいます。昔だからできたのだとは思いますが、返却して修復してはどうでしょうかね。

3階 第70展示室 ポートランドの壺

1世紀ごろにローマで作られたカメオ細工のガラスのツボ。ウェッジウッドが再現するのに4年もかかったとされるほど、高い技法で作られているそうです。この壺は展示中に一度壊れ、200個もの破片になっていたものを大英博物館が修復したのだそうです。NHKでは大英博物館の修復力の高さを、修復作業中の映像とともに放送し、評価していました。ただの博物館ではないというところを強調したかったのでしょう。確かにちょっと視点が変わって面白いですよね。

第69~71展示室には古代ローマ時代の彫刻やガラスの展示もあり、古代史好きにはたまらない展示です。

美しい彫像やガラス細工にうっとりしたり、ローマの英雄の像でアホな遊びをしたりして、外人に笑われながら、楽しみました。

3階 第54展示室 やぶの牡羊

紀元前2600年ごろ、古代メソポタミアの都市ウルの王家の墓から出土した一対の置物の片方。正確には山羊の像なのですが、聖書からの引用を好んだ発掘者のレナードウリー卿が牡羊と名づけたそうです(^^;
金とラピスラズリで装飾されていますが、ラピスラズリはアフガニスタンからの輸入品で、当時の交易の範囲の広さがうかがわれるとのことでした。

写真右の男性は、多分ボランティアの解説員。とっても丁寧な英語で、解説をするので場所を空けてほしいと頼まれ、正面から撮影することができず。庶民だから、上流っぽい人には恐れをなしちゃいます。でも、そんなことにまでイギリスを感じてワクワクしてしまう、おのぼりな母でした。

このあとNHKの番組では、オクサスの遺宝とサットン・フーの舟塚を「必見」として紹介していたのですが、なぜか発見できず、飛ばしました。方向感覚の鋭い人はぜひ探してみてください♪

3階 第38-39展示室 ガレオン船自動時計

1585年にドイツのハンス・シュトロハイムによって作られたからくり時計
時間が来ると、甲板の上の人形が鐘を鳴らし、大砲から火花を散しながら船がテーブルの上を動き回ったそうです。
マストの下にある小さな時計の奥では神聖ローマ皇帝ルドルフ2世が赤マントの神聖ローマ帝国選帝侯に謁見を受けています。

豪華絢爛です。文字盤の上には神聖ローマ帝国の紋章、双頭の鷲も見えますね。

地下1階 第25展示室 ツリーオブライフ

最後に回ったのが地下のアフリカ展示。
ここに、ツリーオブライフという展示があります。1977年から1992年まで続いたモザンビークの内戦で使用され、その後隠されていたAK47を掘り出して、樹の形に組み上げたアートです。人の命を奪った銃から作られたものとして、「生命の樹」と名付けられました。

悲惨な内戦が終わり、今はアートとして再構成することができる喜びとともに、癒しきれない悲しみが伝わってくる気がしました。
2004年に完成したばかりの作品ですが、こうして大英博物館に収蔵され、多くの人の目に触れることで、平和の尊さを訴えることができますよね。民族、宗教間でたくさんの争いが起きている現代において、多くの人に見てほしい、素晴らしい展示だと思います。

というわけで、NHkお勧めの展示はここで終わりです。目玉の展示をさらい、全体的な位置関係をつかむことができたので、それぞれ興味があった部屋を選び、展示を楽しむことにしました。以下はこの後母の見た展示です。

3階 第71展示室 エトルリア人の棺

BC150~140年ごろ作成。
紀元前800年ごろ、ローマ帝国の支配が及ぶ前のイタリアではエトルリアが繁栄を誇っていました。その当時の美しい彫刻が施された棺です。エトルリアの文化は、その後のローマ帝国にも大きな影響を与えました。実際には50歳台で亡くなったと考えられるそうですが、若いころの姿が彫刻されています。うん、そうしてほしいよね、女性なら(^^)

5階 第92-94展示室 日本

大英博物館の最上階は日本の展示です。三菱商事が提供しているんですね。ここは行きづらい場所にあるにもかかわらず、人気を集めていました♪

入ってすぐにあるのは日本の武具。

他にも陶器や浮世絵、さらにはマンガまで展示されていました。我が家で大人気の「聖おにいさん」があると聞いていたので、楽しみにしていたのですが、別のマンガに代わっていました。
今や日本を代表する文化なんですね、マンガやアニメって。フジヤマ・ゲイシャのままでも困るけど(笑)

1階 第24展示室 クリスタルスカル

今や疑惑のオーパーツの代名詞となってしまった水晶のどくろも展示されていました。もちろん遺物としてではなく、「疑惑」のものとして。「クリスタルスカルは本物なのか偽物なのか」という題で、発見される経緯などが説明され、見学者に考えさせるような展示になっていました。こういう展示の仕方も面白いですね。

大英博物館すごい

と、なにしろ質、量ともものすごい博物館でした。
でも、他の博物館と違ってちょっと異質。博物館って、テーマがありますよね、普通。民族であるとか、歴史であるとか。
でも、大英博物館って、ミイラから、マンガまで。それこそ、世界中から面白いもの、興味深いもの、心を動かされるものを、とりあえず博覧強記的に集めちゃいましたって感じの博物館でした。
だから、なんとなく見たら、「珍しいものがいっぱいだった」で終わりそう。
ざっと見て、自分は何に心を惹かれるのか、面白いと感じたのかを振り返って、そこをじっくり見るのが楽しむコツのような気がします。

そういう意味では、お勉強的な博物館ではなく、好奇心を満足させてくれる博物館といえそう。
たとえクリスタルスカルが偽物で、歴史的な価値がなくても、やっぱり見てみたい、興味深いですよね。それに万が一本物かもしれない、というロマンもある。
中国人が亡くなった時に燃やす偽のお札も展示されていました。これも言ってしまえば価値のないただの紙切れ。でも、風習としてとても面白い。好奇心が掻き立てられます。

博物館というものが、本来「知りたい、見てみたい」という気持ちを満たしてくれるものだということを、改めて感じさせてくれる博物館でした。行ってよかったです!!

ぜひ、できる限り多くの時間を大英博物館に割り当てて、観光を楽しんでください。私も次回は3日ぐらいかけて回りたいです(笑)

ブラックキャブ

博物館や美術館って足に来ますよね。面白いからつい歩いてしまう。
この後アフタヌーンティーに行く予定でしたが、地下鉄を乗り継いでいくのが億劫で、イギリス名物ブラックキャブを使うことにしました。

クラシックな外観がイギリスにぴったり! しかも小さく見えるけど、意外に中は広いんです。後部座席が対面に4席あり、真ん中には結構大きな荷物も入りそう。

これは便利です♪楽々~!
と思ってのんびりしていると、近いはずのギルバートスコットホテルになかなか着かない。娘が気付いて、地図を確認し、違う方向に向かっていることが分かったころ、ブラックキャブが停車しました。着いたのはなんと「ギルバートストリート」
うわぁぁ、ギルバート違いだよ~。

慌てて下車し、地下鉄でホテルに向かいます。時間には絶対間に合いそうもない。でも、娘がイギリスでアフタヌーンティーをするのをものすごく楽しみにしていたんですよね。疲れた体にムチ打って走ります。

アフタヌーンティー

結局30分遅れで到着。もう予約はキャンセルされているかも…と思ったけど、ありがたいことに待っていてくれました。
素晴らしい接客を受けて席へ。豪華な内装に気後れしそうです。
実は母は、「ハレの場」用に、小紋の着物を持って来ていたんです。でも今日は雨が降るかもしれないので、着用を断念。残りの洋服は厳寒対策でユニクロ中心の普段着ばかり。くくぅ、忸怩たる思いですよ。

ゆったりとした席に案内され、アフタヌーンティー開始です。この3段のトレーが憧れだったんですよね。夢がかなってうっとりの娘。

上段のスコーン、中断のスイーツ、下段のサンドウィッチ、どれもものすごく美味しかったです。ついお替りしてパクパク食べちゃいました。お上品さに欠けるなぁと思ったけど、食欲には勝てません。

本当はこの日、ロンドン塔にも行く予定だったのですが、疲れたし、急いでこの素敵な時間を味わえないのは残念なので、ここでゆっくりすることにしました。

テムズ川散策

お茶をゆっくり楽しんだ後、ぶらぶらと散歩がてらテムズ川沿いを歩きました。夕暮れのロンドンの景色がとても素敵。

遠くにはセントポール寺院が見えます。

ビクトリア・アルバート公園は、ミモザが満開でした。

コヴェントガーデンへ

中途半端に時間が余ってしまったので、娘の発案でコヴェントガーデンに行くことにしました。ここでもまた道に迷い、親切な配送員の男性に助けられ到着。これまた標識がありませんでした。中にあるアップルマーケットというアンティークの市場が目当て。

中に入ってみると、小さな屋台から、しっかりしたショップまであり、見て回るのが楽しそう!各自お土産を探そうということになり、集合場所を決めて自由時間にしました。
いい匂いに下の階をのぞき込んでみると、大きな鍋でパエリアを料理中。まるでお祭りのようです♪

親はアンティークの指輪や時計を、娘はピーターラビットの古本を見つけ、購入。値引き交渉もできました。

時間になったので、広場に集合。すると大道芸をやっていました。
一輪車に乗って様々な芸を見せてくれた後、いよいよ終盤に。するとこの男性が叫びだしました。
「ここで芸をするのは大変なんだ!ロンドンに申請をし、コベントガーデンに使用料を払い、そして犯罪組織にも支払いをしてきた!!みんなチップをはずんでくれ!!」
うわぁ、ブラックジョーク。観衆は大笑いです。もちろんチップをはずみましたとも。大変ですなぁ。

ダブルデッカー

やがて日が暮れてきました。またまた娘の発案で、トラファルガー広場にバスで向かうことにしました。実はこの辺りからトラファルガー広場に向かうバス路線は、旧式のダブルデッカーが運行しているのです。安全面に問題があるので、現在はほとんどが新型になってしまっているのですが、クラシックカーのような外観で、後ろから乗り込むダブルデッカーはやはりイギリス観光の目玉の一つ。ぜひとも乗ってみたいということでバス停へ。

ところがやはり・・・来るのは新型ばかり。延々とバス停で待ちました。バスは来ているのにちっとも乗り込もうとしない日本人を見て心配になったのでしょう。イギリスの老紳士が声をかけてくれました。娘が事情を説明すると、納得。「そうか!やはりダブルデッカーはいいよな!君は母親か!若いな!君は兄なのか?妹がかわいくてしょうがないんだろ。まさか妹と結婚したいのか?クレイジーだな!」とものすごいハイテンションぶり。
待ち時間を忘れるほど大笑いしました。

皆さん本当に親切。イギリス旅行を楽しんでもらおうという気持ちにあふれています。日本ならではの「おもてなし」っていう言葉がはやったけど、日本人に限ったことじゃないですよね。ありがたいことです。
そんな風に楽しんでいると、やっと待ちに待ったダブルデッカーがやってきました!

やっぱり旧式はかわいい!大喜びで乗り込みトラファルガー広場に向かいます♪

トラファルガー広場

ここは1805年のトラファルガーの海戦を記念して作られた広場です。ネルソン提督の像が中央に建てられ、大きな4頭のライオンが提督を守るように囲んでいます。

三越を思い出したり、周りにある大使館のライトアップされた重厚な建物や国旗を見て楽しんだり。とてもきれいなところです。

ウォータールー橋からの夜景

ロンドンの夜景があまりに綺麗なので、再度ウォータールー橋に行くことに。やはり夜景は水辺が一番。水面に映るライトが揺れて見事です。ビッグベンもライトアップされていました。

これがニコンの一眼レフの力だ!というような夜景をとれて大満足♪暗いところはやはり一眼がいいですねー。撮影が楽しいです。

寿司を食べて就寝

1日中遊びまわり、疲れましたが、充実した1日でした。ウォータールー駅に向かうと、寿司の売店が。しかも行列になっています。
そろそろ日本食が恋しくなってきた私たち。今晩は寿司に決定です。
おなかがむちゃくちゃ減っていたので、バラム駅ではフィッシュアンドチップスのテイクアウトもし、万全。

いやーイギリス楽しいわ。分かっていたことだけど、3日じゃとても遊びきれません。
盛りだくさんの1日をGさん宅で振り返りつつ、夕食を食べ、ぐっすりと眠りました。

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