さよならレダン島 | ||||||||||
子供たちもちょっと寝不足。都会で聞く雷とは荒々しさが違いますね。 のんびりしたいところだけど、8:30発のボートに乗るためには、急いで朝ごはんを済まさなければなりません。海からの風に吹かれながら、いい所だったなぁとしみじみこの数日間を思い出します。 それにしても結局トカゲを見られなかったのが残念。スタッフと一緒に、そして自分一人でもずいぶん探したのになぁ。帰ってきて洗濯物をしようとしたら、母のスカートにはびっしり植物の種がついていました。茂みにワシワシ入って行って探していたから(笑) |
||||||||||
やがてメランから今日チェックインするお客さんを乗せて船が到着しました。折り返し、この船に乗って私たちはメランへ向かいます。お世話になったアンジー、アノワさんや他のスタッフにお礼を言い、船に乗り込みました。いつもながら出発の時はさみしいです レダンカロンリゾート、楽しかった〜。楽しい時ってホントにあっという間に過ぎちゃうものですね。 |
||||||||||
|
||||||||||
Melangへ | ||||||||||
地図上で見ると結構離れているし、行きのレダン港からリゾートまでが結構かかったので、1時間半ぐらいかかるのかと思っていたら、意外にも45分でメランへ到着するそうです。それは・・・相当飛ばすってことでしょうね 案の定、船は海面をトビウオのように跳ねながらメダンへ全速力で向かいました。この間、写真を撮る余裕もなしです(笑) いくつもの小さな島を横に見ながら、やがてメランの港につきます。海を見ると・・・うわぁ、茶色。あの綺麗なレダン島の海から、遠く離れてしまったのを感じまた寂しくなりました。 |
||||||||||
|
||||||||||
メラン港の動画です。
お店もとっても小さい。しかもどこもほとんど同じものを売っています。でも、それが意外にかわいい。娘はここでカメのぬいぐるみを買いました。おなかにRedangと刺繍がしてあります。それで300円以下。なんとまあ、安いです♪ ここで少し休憩がありました。私たちはクアラトレンガヌに送ってもらい、少し町を観光するつもりでしたが、時間がすこし危なくなってきたので直接空港に連れて行ってもらうことに。運転手さんに頼むと、快くOKしてくれました。 |
||||||||||
クアラトレンガヌ空港 | ||||||||||
リゾートの車で1時間ほど走り、やっと空港に到着しました。空港に到着してビックリ。これがものすごく立派なんです。マレー様式なんでしょうか、民族調の建物で、細かい透かし模様がとてもきれい。なんか、ちょっとキレイすぎるぐらいです。 中に入るとほとんど誰もいません。ガラーンとしています。空港の規模とのギャップに、ちょっと違和感を感じました。 |
||||||||||
|
||||||||||
仕方がないのでちょっと早めのごはん。一か所だけオープンしている軽食のお店で食べることにしました。マレー風の料理が100円ちょっと。安いけど、あんまり美味しくなかったかな・・・。 |
||||||||||
空港の隅にはエアアジアの自動チェックイン機が置いてあって、みんなそれでチェックインをしています。あまり並ばずに済むし、これは便利ですね。 ふと到着の案内を見ると到着予定にエアアジアが書かれています。この飛行機の折り返し便で私たちはクアラルンプールに行くわけですね。驚いたのがファイヤーフライの二便。到着便がキャンセルになっています。LCCの中にはあまりチケットが売れなかった便はキャンセルしてしまうところもあると聞きました。この便がそうだとは言いませんが、こんなところに来ていきなりキャンセルになったら、大変なことですよね…。 |
||||||||||
|
||||||||||
搭乗 | ||||||||||
エアアジアに乗る乗客も少しずつ集まってきます。早く飛行機来ないかなぁ。ぼんやりしていると娘がクスクス笑っています。どうしたのかな、と思ったら、雷の時にお話しした中国人の方のお嬢さんが、娘にちょっかいを出しているんです。他に子供もいないし、つまらなくなっちゃったのでしょうね。 中国語で話しかけてくるけど、こちらはさっぱり。それでも娘と話したくて、ここから離れません。しばらくすると、日本語がペラペラの奥さんがやってきました。奥さんに通訳をしてもらって話します。紙で鶴を折ってあげたら大喜び。とてもかわいいです 娘さんはいま小学校3年生。今年から英語を習い始めたそうです。英語でお名前を聞くと、ちゃんと英語で答えてくれました。でも3年生からというのは北京では遅いのだそうです。ほとんどのご家庭では1年生から英語を始めるのだとか。他にも水泳や数学など、いろいろな塾に通っているそうです。 うーーーん、ホント、このままでは日本は後れを取ってしまいますね。この子が大人になるころには、もう追いつけない位差が広がってしまうのじゃないかしら。なんか今回の旅行は、いろいろ心配になっちゃうことが多いです。 そんな話をしていると時刻は13時35分。本来なら搭乗が始まる時刻です。でも、飛行機が来ないなぁ。中国人のご家族はこの後ランカウイへ行くそうです。乗り継ぎ時間がわずか1時間しかないのだとか。ひぇー、じゃ、ちょっとでも遅れたらアウトですね。心配でなんどもエアアジアの職員に聞いたそうですが、「オンタイム、オンタイム〜」というばかりだとか。そんなぁ。 「じゃ、私が聞いてきますね」とうけあって、職員を探します。エアアジアの人はいないので、手荷物チェックの人に聞くと、わざわざエアアジアの職員を連れてきてくれました。遅れているのか聞くと、「飛行機は予定通り到着している。オンタイムだ」との返事。この期に及んでまだオンタイム?(笑) もう2時50分なんですが。 |
||||||||||
しかし55分。向こうからエアアジアの飛行機がやってきました。なんか心なしか急いでいる?(笑)搭乗口の目の前までやってくるとものすごい勢いでボーディングブリッジを取り付けました。 午後2時に搭乗開始。むちゃくちゃ急かされながら搭乗です。そしてあっという間に搭乗終了。全員が席に着いたのが2時8分でした。ひぇぇぇぇ。恐るべしエアアジア。さらにすぐに動き出し、飛び立ったのが15分。確かにオンタイムと言ってもいい時間です。ものすごい手際の良さ。「まさか」と笑って悪かったです |
||||||||||
飛び立つやいなや今度は救命胴衣の説明。これがまた美しい女性でした。思わずパチリ。その後ドリンクのサービスが始まりました。 それにしてもこのせわしなさ。エアアジアは客室乗務員が室内清掃も担当するそうです。これではさぞかし大変でしょうね。美しいだけでなく、体力もあるんでしょう。 日本からKLまでの便は中・長距離専用のエアアジアXという会社が運航しています。ここは国内線なのでただのエアアジア。当然ドリンクのメニューも変わります。どんなのがあるのかな。 広げてみると、なんとココナツがありました。おおー、まるでレダンに逆戻りみたい。これ、お願いしま〜す! 大喜びで注文…でも、ないときっぱり断られました。なんと、ネタとして面白かったのに。でも、いろんな試みがあるんですね。これもまたおもしろいかも。 |
||||||||||
|
||||||||||
クアラルンプールが大変なことに・・・ | ||||||||||
クアラルンプールにはほぼ定刻で到着予定です。良かった、中国人のご家族も無事ランカウイに行けるでしょう。着陸寸前に早く降りられるように座席を前に移動させてもらっていました。客室乗務員も快く応じています。空港でダッシュ、頑張ってね! レダンでは天気があまり良くなかったけど、クアラルンプールは快晴。青い空に赤い機体が映えます。ここではタラップで降機。屋根の着いた通路を赤いエアアジアの機体を横目にターミナルへ移動します。 |
||||||||||
|
||||||||||
これ以上ないというほど無愛想な係員に預かってもらいます。マレーシアの人って、なんか極端。ものすごくニコニコしているか、ものすごくやる気がないか(笑)、どちらかです。 荷物一目見るなり24時間95MYRと言われました。えっ、高い!ほぼ3000円です。事前に調べた価格よりはるかに高い。「高い」というと大きい方のスーツケースが最大の扱いになるからこの値段だと言います。うーーーん、仕方あるまい。しかし、この値段はマレーシアの物価を考えるとちょっと異常じゃないかな。それに「最大」っていうほど大きいかなぁ(未練) |
||||||||||
それでも荷物を預けるととっても身軽。これで疲れずにKLCCまで行けそうです。さっそくまたKLIAトランジットのチケットを買いに行きます。 ところが、なぜかブースの辺りが大混雑しています。あれ、どうしたのかな。ブースにいた係員に聞くと、「大きなデモンストレーションがあって電車が止まっている。」 アホな母は「新商品のデモンストレーションでもやってるのかしら。それともお祭り?」とぼんやり考え、家族に伝えます。すると長男が「お母さん、デモンストレーションって、デモのことじゃないの?」と厳しい顔。あっ、そうだ。そうに違いない。それは、とても、まずい 事の重大さに今さら気づいた母は、もう一度チケットブースに向かいます。再度KLIAトランジットの係員に聞くと「政府がすべての交通を止めている。デモもいつ終わるかわからない。クアラルンプールへ行くのはあきらめ空港にいることを強く勧める」と言いました。 ひぇぇぇ。そんなに?今日までレダンにいて、すっかり頭が呆けている状態では、状況が全くつかめません。それならタクシーは・・・とそちらのブースに移動すると「ブキッ・ビンタンの辺りはとくにデモが激しく、タクシーでは絶対いけない」 ひぇぇぇぇ でもそのとき小さな声で「でもバスならいけるかも・・・」と教えてくれました。 それならばとバスのブースに移動。ブキッ・ビンタンまで行きたいと言うと「エアアジアのバスがクアラルンプールモノレール駅まで走っている。そこで唯一動いているモノレールに乗り換えれば行ける」というではありませんか。 よし、それだ!と思ってチケットを買おうとすると、横にいた男性が「交通は封鎖され、モノレール駅まで行けないはずだ!」それを聞いたブースの女性が「駅まではいける!嘘を言うな」と怒鳴りあい。なんか殺伐としてきました。 それでも私の隣に並んでいた男性も、エアアジアのバスのチケットを購入、乗り継ぎ方を女性に教えてもらっていました。続いて私も購入、ブキッ・ビンタンへの行き方を尋ねると、「もう何度リピートしたことか。私疲れたわ」と苦笑いです。「ごめんなさい、もう一度リピートして」とお願いすると、笑いながら丁寧に教えてくれました。 |
||||||||||
こんな所にいてデモに巻き込まれたら大変。とにかく急いでモノレールに乗らなくちゃ。 |
||||||||||
駅に行くと、唯一動くモノレールに人々が殺到し、チケット売り場も大混雑です。それでもマレーシアの人はちゃんと並ぶんですね。ありがたかったです。 係員に一部政府に閉鎖され、止まらない駅があることを教えられ、了解の上チケットを購入しました。なんとかブキッ・ビンタンにはとまるみたい。よかった〜。 |
||||||||||
|
||||||||||
モノレール窓から下を見ると、大きな道路のあちこちに警察車両がとまり、道路を封鎖しています。止まらず通過する駅にも、警察がいました。母は降りた後道に迷わないように必死でガイドブックを確認です。とりあえずホテルまで着けば何とかなる。早くホテルに到着したい。そればかりを考えていました。 | ||||||||||
15分ほどでブキッ・ビンタンに到着。ビクビクしながら下りたけど、デモ隊はどうやらいないようです。でも、町のあちこちにあるテレビには赤い服を着たデモ隊が警官に催涙弾を撃ち込まれ、強制排除されている様子がうつっていました。 とにかく急いでホテルへ。歩いて五分ほどでリッツ・カールトン・クアラルンプールに到着です。 |
||||||||||
リッツ・カールトン・クアラルンプール | ||||||||||
コネクティングルームをリクエストしていたのですが、私たちが頼んだクラスの部屋にはコネクティングの設定がなく、別々になってしまうとのこと。うーん、それは残念、と思ったら、「アップグレードしてスイートにしていただければ、コネクティングにできます」というではありませんか。 この状況では外でフラフラすることもできなそう。それならば思い切ってホテルを楽しんじゃおうということでお願いすることにしました。 スイートルームはやはりとっても素敵。ウォークインクローゼットだって広々です。荷物はほとんどないのに(笑) それにしても本当に怖かった。。リッツのふかふかのソファーに座り、無事到着できたことを喜びました。 |
||||||||||
デモのこと | ||||||||||
日本に帰国してから調べたら、かなり深刻なデモだったようです。午前中にはブキッ・ビンタンの辺りでも大規模な衝突があったようで、多くのけが人が病院に運ばれたとか。 プトラジャヤの運転手アズマンさんの政府の人たちに対する不満げな様子や、異常に立派なクアラトレンガヌの空港を思い出し、何とも言えない気分になりました。 私たちがホテルに到着したすぐ後、モノレールも止まったそうです。空港にいた大勢の旅行客はどうしたのでしょうか。でも今考えると私たちの判断は危険だったかもしれません。KLIAトランジットの係員が言うように空港にとどまる方が良かったのかも。それでも結果的になんとかデモが収まり、無事に帰国できて、本当に良かったです。外国では何が起こるかわからないということをしみじみ感じました。 下の写真はニュースサイトより |
||||||||||
|
||||||||||
PREV NEXT
|